みはた虹の丘こども園では、毎年親子映画会を開催し、のびのび(3歳児)・いきいき(4歳児)・わくわく(5歳児)組の子どもたちが保護者の方と一緒に平和や人権についてふれる機会を作っています。
今年度の親子映画会のテーマは
『誰かを(自分を)HAPPYにする ふわふわ言葉』
『誰かを(自分を)UN HAPPYにする ちくちく言葉』
色々な言葉の意味を理解し、自分で言葉を選ぶチカラを身につけてほしい・相手のことを思いやる心が育ってほしいと願ってこの題材を選びました。
一つ目は、
『チクチクふわふわ』という絵本をパワーポイントを使って読み聞かせをしました。
この絵本は、実話をもとにパパから娘さんに送られたチクチクの心がふわふわになるまでを温かく描いた絵本です。
「人の顔や体、性格が違うのは当たり前」
「世界中にはいろんな人がいる」
「自分のことも相手のことも受け入れ認めて、毎日楽しく
生きていくということ」
大切な人のぬくもりからそんな思いが子どもたちに伝わります。
二つ目は
『ちくちくふわふわ』という絵本をもとにした職員たちによるペープサートです。
言われたら傷つくちくちく言葉と心をあたたかくするふわふわ言葉、それぞれのイメージをかわいらしいキャラクターで表現されており、子どもたちにもわかりやすいお話です。
「ちくちく言葉、言ったことあるな~って思うお友だちいる?」と聞いてみると、素直に手を挙げてくれる子がいたり、「これってちくちく?ふわふわ?」と尋ねるとじっと考えて答える姿がありました。
みんな、ちゃんと自分の気持ちに向かい合っているなと感じました。
そんなこどもたちの姿をみて、大人の私たちも忙しさのあまり、こどもたちに対してちくちく言葉、使っていないかな・・・
こどもたちは様々な経験を通して、お友だちや周りの大人と楽しい時は笑ったり、一緒に悔しんだり悲しんだり励ましたり…いろいろな心もちの中で生活しています。
そんな時、たくさんのふわふわ言葉で包まれて気持ちが通じ合う喜びも感じてほしいと思います。
些細なちくちく言葉から友だち同士の小さな喧嘩となり、いつの間にか大きくなって、それが集団になるといじめになり、国になると戦争になる。
いつか世界から争いがなくなり、これからを生きていくこどもたちがありのままの姿で安心して過ごせるHAPPYで溢れる世界になってほしいと願います。
一人ひとりが自分らしく生きるために、相手を思いやる気持ちと幸せに気づくこと。ちくちくとふわふわの世界で、こどもたちに丁寧に伝えていくことが私たち大人の役割だと思います。